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その時にだろうか、白色のリボンが指に絡みついていた。
「あっ、リボン」
慌てて猫に着け直そうとするが、避けられてしまう。
「おい!リボン返せねぇじゃんか」
何度捕まえようとしても無理。
諦めかけた時だった。
「ミィ…」
「そう言えば…」
この猫おかしくないか?
捕まるのが嫌なら、普通さっさと逃げるはず。
でも、こいつは捕まらないだけで逃げようとはしない。
怪訝そうに見つめていると、猫がゆっくり歩き出した。
この展開…確か、猫について行けば不思議な事が起こるんだよな。
アニメじゃないし、あり得ないけれど、好奇心から後を追うことにした。
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