768人が本棚に入れています
本棚に追加
子猫は狭い路地を幾つも曲がって行く。
狭すぎる道とかも通るから、かなり体力を削られる。
休憩に立ち止まる度、猫も止まって待っていた。
そして、限界が近づいた時、小さな教会の前でピタッと止まった。
「はぁ…はぁ…着い…たのか?」
息を切らしながら教会を見上げる。
こじんまりとして、白を基調とした物だ。
汗を拭って猫のそばに座る。
「祭りから離れちまったな…で、お前は何がしたいんだ?」
「フミ…」
猫は小さく鳴いて、ゆっくりと裏の方に行った。
「お、おい!まだリボン着けてねぇのに…」
仕方なくついて行く。
すると、裏には大きな車があった。
最初のコメントを投稿しよう!