two order

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「…どうしてこんな所に?」 不思議に思いながら見上げていると、人の声が聞こえた。 反射的に隠れる。 まあ、隠れる必要ないんだろうけど… 近くにあった柱の影から様子を伺う。 すると、車の中から誰かが降りてきた。 鎖を足につけ、黒い全身を包むマントを着ている。 「まさか…ここが例の人身売買の会場!?」 小さく呟いて教会を見つめる。 確かに、ここなら怪しまれない。 鈴達に通信を送りながら監視を続ける。 暫くして、車の下からあの子猫が出てきた。 「あんな所に…」 誰も居ないのを確認して捕まえる。 今回は大人しく捕まった。 「たくっ…疲れさせんなよ」 ため息をつきながら、リボンを着けている時だった。 「……誰?」
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