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じっと見つめていると、こっちを向いて前髪を掻き分けた。
「…目…」
「目?」
「目…赤ぃ…だから…売れな…い…」
真紅の瞳の中には、くっきりと俺の姿が写っている。
それを見ると、顔が自然と熱くなった。
「…顔…赤い…熱?」
細くひんやりとした手が額に触れた瞬間、思わず抱き締めてしまった。
凄く細い…
折れてしまいそうだ。
感触を確めるように力を込める。
女の子をこんなに強く抱き締めたことはなかった。
柔らかくて暖かい。
初めての感覚を堪能していると、軽く胸板を叩かれた。
「ご、ごめん!//」
我に返って慌てて離す。
相手は小さく震えながら、息を切らしていた。
そんな姿さえも、俺の欲を刺激する。
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