two order

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翼は「良かったですね」と優しく頭を撫でてくれた。 本当に兄貴がいるみたいで、少し照れ臭くなる。 「宜しければ教えて頂けますか?」 「ああ。えーと…あれ?」 奴隷達を見渡すが、彼女の姿がない。 まさか… 「鈴、聞こえるか!?」 『…どうかなさいましたか?』 「もうオークションは始まったのか!?」 『いえ、まだですよ』 少しほっとした。 でも、最初に売られるのは確実だ。 近くにいた奴隷の少女に尋ねる。 「セレナって女の子知らないか?」 「…あなた誰?」 「君達を助けに来た者だ」 その一言に、奴隷達が一斉に視線を俺に向ける。 「…本当に?」 「ああ、本当だ」 微笑みながら頷くと、彼らの瞳に光が戻った。 「さぁ、ミッション開始だ!」
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