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「何…?」
怯える少女達を掻き分け、幕を開けて会場に出る。
そこには私の待ち望んだ彼がいた。
「…待ってた…王子様…」
* * *
翼と慎重に銃を構えながら進む。
取り敢えず、見つけた奴隷達は医療班に救出させた。
50%はクリアと言ったところか…
だが、油断は出来ない。
まだセレナちゃんを助けてないんだからな。
まだ明るい会場内をステージ袖から見渡す。
「翼…オーナーが分かるか?」
「…おそらくあの人です」
翼が指差す先には、にこやかに胡麻をすっている男の姿があった。
「あいつか…」
袖口に銃を隠してゆっくり近づく。
そして優しく話しかけた。
「こんにちは、オーナー」
「こんにちは?」
オーナーは少し不思議そうに応えた。
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