two order

19/40
前へ
/167ページ
次へ
「何…?」 怯える少女達を掻き分け、幕を開けて会場に出る。 そこには私の待ち望んだ彼がいた。 「…待ってた…王子様…」      * * * 翼と慎重に銃を構えながら進む。 取り敢えず、見つけた奴隷達は医療班に救出させた。 50%はクリアと言ったところか… だが、油断は出来ない。 まだセレナちゃんを助けてないんだからな。 まだ明るい会場内をステージ袖から見渡す。 「翼…オーナーが分かるか?」 「…おそらくあの人です」 翼が指差す先には、にこやかに胡麻をすっている男の姿があった。 「あいつか…」 袖口に銃を隠してゆっくり近づく。 そして優しく話しかけた。 「こんにちは、オーナー」 「こんにちは?」 オーナーは少し不思議そうに応えた。
/167ページ

最初のコメントを投稿しよう!

768人が本棚に入れています
本棚に追加