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まあ、当たり前と言えば当たり前。
見知らぬ奴が馴れ馴れしくしてくるんだからな。
しかし、警戒していないのか、胡麻をすってきた。
「素敵なスーツですね。もう少しでオークションを始めますから」
にこやかに言ってくる。
こんな奴がセレナちゃんを触っていたんだと思うだけで虫酸が走る。
とびきりの笑顔で言ってやった。
「その必要はありませんよ」
「えっ?」
きょとんとしている相手の額に、忍ばせておいた銃口を突き付けた。
「なっ…」
「ショーは中止だ!」
俺の一言に会場がざわつく。
小さな舌打ちが聞こえて、厳つい男が俺に銃を向けた。
無駄なことを…
ガキュンッ
銃声と共に男は手を押さえた。
翼が影から撃ったのだ。
流石俺の執事。
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