two order

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     * * * 「…ッ…くそっ…」 ダンッと力任せに机を叩く。 俺は今、自分の精神と葛藤しているんだ。 言うなれば… 紳士vs野獣! くだらねぇとか思われても仕方無いが、俺は真面目なんだ。 あの抱き締めた時の柔らかな感触がリアルに残っているせいで、野獣の方が勝ってしまいそうだが、それを何とか抑えなくちゃいけない。 それに、何て挨拶すれば良いんだよ! 「これから宜しくね」が一番ベストなんだろうけど… 緊張して上手く言えるか分からない。 小さく唸っていると、翼が心配そうに見ていた。 「頭だけは大丈夫だからそんな顔すんなって」 「は、はい…」
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