two order

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ぼんやりとする意識の中、慌てて首を振る。 「…あ、謝らないで…下さい…」 「でも…初めてだっただろ?」 「…そう…ですが…」 俯きながら答えると、少し困ったような、悲しそうな顔をして抱き締められた。 胸が苦しい… はっきり「嬉しかった」と言えば良いのに、弱気な自分は躊躇してしまう。 言わなくちゃ…この人を傷つけたままになる。 それは、とても辛いことだと自分自身が良く分かっていた。 思い切ってぎゅうっと抱き締める。 男の人だから後ろまで手がいかない。 でも精一杯伸ばしているつもりだ。 小さい私には、これしか出来ない。 キスは…背が届かないから…
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