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少しくらい分かってたさ。
人生山あり谷ありって言う程だしな。
でも…でもさ…
「…何で俺の恋は起伏が激しいんだ」
「知りませんよ、そんな事」
小さなテーブルに突っ伏しながら呟くと、冷たい返事が返ってきた。
「…俺の専属メイド長なんだから、少しは主を労ってくれよ…」
「もう少し主人らしくなられたら考えます」
「うぅ…鈴の意地悪!鬼畜!ドS!」
「何なら鞭持って来ましょうか?」
黒いオーラを纏わせながら、微笑んでくる。
俺は慌てて首を振った。
どうやら、鈴もご機嫌斜めらしい。
それもその筈。
今日は午前中、自由に祭りを楽しんできて良いと指示を出していた。
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