three order

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舌打ちして拳を握る。 「…分かったよ。今回だけだからな」 「良かった。駄々を捏ねるんじゃないかと心配だったんだよ」 「もう子供じゃねぇし」 「そっかそっか…お見合いは明日のお前の誕生日にするから、きちんとした格好をするんだぞ」 了解と言う代わりに、何度か頷いて部屋を出た。 はっきり言って乗り気じゃない。 俺としては、知らない人といきなり婚約なんて、かなり嫌だ。 まだ学校で幾らか過ごした人の方がマシだと思う。 そこら辺の感覚が無い親父達は、ある意味凄い気がするけどな。 小さくため息をつきながら、ぶらぶらと廊下を歩いていると、誰かとぶつかった。
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