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肩同士だったが、軽くよろけてしまった。
「す、すみません」
バランスを取りながら見上げると、見かけない男の人だった。
相手は「こちらこそすみません」と言って、頭を軽く下げて何処かへ行った。
「誰だ…あの人…」
自分より身長もがたいも一回り大きい。
翼さえも抜かすんじゃないかと思った。
少し痛む肩を押さえながら、部屋に戻る。
明日着る服を選んでいると、扉を叩く小さなノックの音がした。
「入って良いぞ」
返事をして組み合わせを見ていたら、後ろからいきなり抱きつかれた。
「おゎ!?」
慌てて振り返ると、カタカタと震えながら泣きそうな由羽がいた。
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