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* * *
優しくて暖かい…品のある紅茶の匂い…その全てで包み込んでくれる貴方が好き…
「そろそろ落ち着いた?」
私を軽々と抱き抱えながら心配している顔が、目の前にある。
知らない人ばかりで彼の元に走って行くと、安心して思わず泣いてしまった。
突き放されるかと思ったのに、陸斗様は話を聞いてくれた。
とても嬉しくて、何だか心がふわふわする。
もう少しこのままで居たかったけど、腕が疲れてたらいけないから小さく頷いた。
すると、「そっか」と小さく微笑みながら、ゆっくり降ろしてくれた。
「俺、明日の準備とか有るからさ、由羽は鈴のところに行くと良い」
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