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小さく頷いて、他のメイドさんから教えられたお辞儀をする。
そして、微笑みあった後、少し小走りで鈴さんの元に向かった。
…はずだったんだけど…
「…あ…れ?」
いつの間にか迷子になっていたらしく、知らない造りの廊下に来ていた。
キョロキョロと周りを見渡すが、自分がさっきまでいた場所とは全然違う所だ。
「ど…しよう…」
軽くパニックになりながら、元来た方に行く。
「う、嘘…」
しかし、その先には四方向に別れた場所があった。
どこをどう曲がったのか、記憶は曖昧。
さっきの事ばかりに意識を傾けていたせいだ。
取り敢えず、直感で適当な方向を選ぶ。
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