冷たい右手

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当然2人とも怖くなり「ヤベーよ。行こう」と彼女の冷たい右手を引っ張るように車まで走った。 車の後ろで彼女は助手席の方へ、俺は運転席の方へと繋いだ手を離して見送る様に左側を見ると、赤い布がヒラッとした様な気がした。 それで、何気なく後ろを振り返ると、 「あんたサイテー」 と、まだ橋のたもと辺りを彼女はふてくされた様に投げ掛けながら歩いて来てる。
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