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「これは一雨くるかねぇ…」
つい一時間程前まで見せていた夕焼けとは一転して今の空模様は曇り
黒く重い雨雲が紅い綺麗な空を塗り潰していた
そんな空の下、薫は早足で帰路についていた
(今日は楽しかったのになぁ)
ふと、先程までの出来事を思い返す。
学校での部活練習。
短時間の割には内容も充実。
何よりこれが毎日続けていられると言うのが嬉しかった
走り気味だけど熱い空のドラム
流れるような輝のキーボード
旋律を束ねる紫音のベース
全てを優しく包み調和させるレミの声
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