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どれ一つ欠けてもダメ皆で一つの音を鳴らす
この心地良さが
妙に嬉しかった
（…？）
何か冷たい物が頬に当たった
それは嬉しさで暖まった心を冷ますかの様な冷たい雨
ポツポツと、次第に降る量が多くなってくる
土砂降りになるにはさして時間はかからない様な降り方だった
「だぁ、降ってきやがったか」
手に持っていたカバンを傘変わりにして近くにあった屋根付きバス停まで走る
距離にして百メートル。走れば十数秒程度で行ける距離だったが雨の方が上手だった
屋根付きバス停に着いた頃には全身びしょ濡れ状態
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