雨はもう、上がっていた。

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折りたたみ傘はちょうど無い バスの時刻表を見てもバスも当分こないみたいだ 「ずぶ濡れで帰れってか?」 冗談ではない こんな雨の中、傘無しで帰った日には翌日風邪確定だろう。 しかし他に帰る方法などない訳で 「むぅ…姉貴は家だけど、あの姉貴が来てくれるのか…?」 唯一考えた策ですら危うい、ましてや頼る人があの姉 うぅん…と考えているとバシャバシャと雨の中を駆ける音が聞こえてきた 「雨被害者第二号?」とくだらない事を考え足音がする方を見る しかし薫の方に駆けてきた人物は良く見知った顔だった
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