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それから数日後、談話室の隣にある寮生会室で第一回目の寮生会会議が開かれた。
会議っつっても一回目だからそんな話し合うことも何も無いだろうけど。
「全員揃ったな──そんじゃ一回目だし先ずは自己紹介からってことで。俺は3-Aの奥山龍生だ、半年間よろしくな」
出た、風紀委員長。
別にこの人が醸し出す雰囲気とかはキライじゃない。
良い人なんだとも思う。
けどやっぱ風紀委員は敵だ。
「じゃあ次私ね。3-Aの七瀬郁。変態委員長が寮長ってのは気に入らないけど半年間よろしく!」
「んだと、七瀬テメー」
「何よ、やる気!?」
3-Aの七瀬先輩…委員長とは犬猿の仲って感じ?
大きな猫目とパーマの掛かった亜麻色のボブヘアー、廊下で何回か見た事ある気がしないでもないけど素直にキレイな人だなって印象。
負けん気強いみたいだけど。
「はいはいはい、その位にしなよねー。私も3-Aの長谷部瑠衣。この二人クラスでも有名な犬猿コンビだから適当に止めてあげてね、よろしく」
俺この人は知ってる、何せこの人こそ有名人だし。
うちの学年でも狙ってる奴はかなりいる。
ハニーブラウンの長いストレートの髪にクールな目許が印象的な先輩。
「3-Bの宮野李里です。犬猿コンビがいるからちょっと心配だけど…みんなで半年間頑張りましょう」
「ちょっと李里!奥山は兎も角として私は平気よ!」
「馬鹿、テメー宮野!コイツと一緒にすんじゃねぇよ!」
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