180度転換

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『ん…ふぁあぁ…』 情けない欠伸で起きたのは 幸男である。 『ん?ここは…あ、天国か。』 違う違う。 気付けよー… 『はっ違った!そうだ昨日自殺しようとして、てっちゃんと出会って酒を飲みにここに来たんだ。』 よしよし。 そう昨晩泥酔状態に陥った 哲哉、幸男、勝一の三人 そのまま暴れん坊で寝てしまって 今に至るのである。 『おい!てっちゃん!起きろよ!死にに行くぞ!』 『もうちょっと待ってよ…ゆっきゃん…頭…痛い。これじゃ楽に死ねないよ…』 『グガーゴ!グオー!んーお~…おっきなおっぱいが…むにゃむにゃ』 幸せなおっさんである 『てっちゃんが言うならもう少し…。スースー』 幸男も眠りについた。 そのやりとりを聞いていたのは ママ。 『自殺?あの子達…自殺なんて考えてたのね…』 ママはそう呟くと店の奥に姿を消した。 …数時間後… 『てっちゃん…起きたぁ?』 だるそうに幸男が目を覚ました 『あぁ…ゆっきゃん…起きたよぉー…』 だらしなく返事をする哲哉 『さて…行こうか?』 『うん。幸せな最後の夜だったよ』 『グオー。グオー。』 二人『ばいばい勝さん。ママ』 そう言って 店を後にしようとした。
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