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暴れん坊で働く事になり
ママの手料理を黙々と
食する二人の若者
モグモグ…ムシャムシャ
モグモグ…ゴクッ
『んー!喉詰まった!ママ!水!水!』
『ゆっきゃんったら、そんな急いで食べるからよ。はい、水。笑』
ゴクゴクゴク
『ぷはぁーっ。生き返った』
『死んでたの?』
『てっちゃん、定番すぎるよ。』
『ゆっきゃん。そんな目で見ないでよ。』
『はい。じゃあ…ゆっきゃんは暴れん坊の掃除!てっちゃんは買い物頼むわね。』
二人『は~い。』
『じゃあ、てっちゃん。これに書いてある通りに買ってきてね。』
ママは小さなメモを哲哉に渡した
『えと…じゃあ…行ってきます。』
そういって哲哉は買い物に行った。
『さて、ゆっきゃんは掃除ね。』
『ってでもママ?充分綺麗ですよ?』
『ほら、よーく見てみて。あの店の隅とか』
ママは店の隅を指差した
『店の隅……あ!』
勝一である。
『掃除頼んだわよ。笑』
『えー!一人でですか?』
『そうよ?てっちゃんは一人で買い物に行ったわよ?文句一つ言わずにね。笑』
オー!!ガッデム!!
『あんな巨体怖くて起こせないよ~』
恐る恐る勝一に近付き
『あ、あのー?勝さん?勝さーん?』『ん?…おぉ…由利子か…こっちこいや。チューってしてみ?ほれチュー…』
ママがゆっきゃんに勝一を頼んだ理由が
分かった気がします。
『由利子?うわわわわ!ちょっとママ!助けて!んっ!…』
それを見ながら朝ご飯の片付けをするママ
『ゆっきゃん。頑張ってねーん。笑』
『もう…無理…』
『由利子ー?どうしたんや?ほれもっとチューって』
何分かの格闘の末
『俺ですよ!勝さんっ!』
『ん?お前は…げぇーっ!ペッペッペッ!幸男やんけ!お前俺の家で何して…あれ?暴れん坊?』
『全く、そうですよ。俺達飲み過ぎてここで寝たんですよ。』
『おー!!せやったわ!!思い出したわ。』
『てか、ペッペッてなんですか?!失礼なっ。』
『幸男!そー怒るなや!』
勝一が軽く幸男の背中を叩いた
バシーン!!!
『あいたっ!』
『やっと起きたのね勝さん。おはよう』
『お、民ちゃん、おはようさん。』
『さ、早く仕事行きなさいよ。笑』
『ん?あーっ!!今日あの店イベントなんや!!急がんと…』
そういって足早に店を出て行った。
『掃除お疲れ様。笑』
『大変でした。ヘロ』
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