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一方てっちゃん
『えーと…ってこれ…』
メモの内容
(晩御飯はまかせるから適当に買って来ちゃってね。私は肉じゃが希望よ。民子)
『嘘でしょ…。希望よって何だよ…希望よって』
『そういえば僕ゆっきゃんの好物とか知らないし…』
携帯を取り出す
『あ、てか番号も知らないや。帰ったら聞こう…』
携帯をポケットにしまい
とりあえず肉じゃがの材料を買いスーパーへ
『えーっと、あれ?肉じゃがって何入れるのかな?希望よって書いてあったから何買うかくらい書いてあるでしょ』
淡い期待だったと気付くのは
時間の問題でした
再度メモを見るとメモの裏にこう書いてあった。
(スーパーは高いからダメよー。ちょっと遠いけど八百屋さんとかにしなさい。まけてもらえたりするのよ。)
『え…何入れるの?てか別にスーパーでいいじゃんか。ママってケチなんだ。』
そういいながらもスーパーを出て八百屋に向かった。
『えーと…』
『よ!兄さん!どうしたんだい?』
八百屋の人が声をかけてくれた
『あ…あ…あの…あ』
この時哲哉まるでカオナシ
『どうした兄さん?』
『肉じゃが…』
『肉じゃが?あー材料買いに来たんだね?』
『あ、はい。3人分くらい…』
『3人分ね。了解。じゃあほれ、ジャガ芋と牛肉と人参!糸コンニャクは隣で、酒と味醂と醤油は向かいの店で買ってあげてね』
『ご丁寧にありがとうございます…。』
『兄さんもっと元気だしなよ!笑』
『あ、はい…』
内心商売で何でこんな
無駄口をたたくのだろうかと
不思議に思った哲哉であった
全ての買い物を終わらせ
暴れん坊に帰っている頃
『あ…勝さんだ。』
パチンコ店に駆け込む勝一を見かけた。
『ふーん…勝さんも忙しいんだろうな』
そう思って
早足で暴れん坊に向かった
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