くだらなく素晴らしいコト。

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暴れん坊で哲哉の帰りを待つ幸男 時間はもう6時を回っていた。 『ただいまー』 『てっちゃん遅いよ!何してたんだよ!』 『え?気になる本を見つけて…読んでた。』 『読んでた。じゃないだろ!』 何故かピリピリしている幸男 『どうしたんだよ?ゆっきゃん?』 『店開けたら食う暇無いらしいからさ?』 小さな声で哲哉が返事をする。 『暴れん坊って暇なんじゃないの?』 『いや、それが今日は忙しいらしいんだ。』 『そうなんだ。』 『あと2時間半しかないよ。』 そいつは困ったと思い哲哉は急いで準備にかかった 『でも、料理なんてした事ないなー…』 ちょうどその時 出掛けていたママ帰宅 『てっちゃん?今日の晩御飯何にしたの?』 『え…肉じゃがですよ?』 『ほんとに?私食べたかったの。フフ』 白々しい人だ… 『後は私がするわよ。買い物ご苦労様。ありがとうね。笑』 『あ、いえ…ありがとう…か。』 哲哉は小さく呟いた。 晩御飯を待つ間、 哲哉と幸男はママに言われた事を着々と進めていた。 『出来たわよ。フフ』 幸男が飛びついた 『うわ!肉じゃがだ!大好物なんですよー!』 哲哉が横に座り 『ゆっきゃん、肉じゃが好きだったんだね。良かった。』 『あーいい匂い!てっちゃんが考えたの?やるね。笑』 少し照れながら 『いやいや、そんな事ないよ。あ、ゆっきゃんさ、携帯の番号教えてよ?何気に知らないからさ。』 『あ、いいぜ。教えてあげるよ。090-****-****ね』 『よし…っと。ワンギリするね。』 『あなた達だけ?私も混ぜてくれない?フフ』 『あ、じゃあ教えるんでワンギリしてください。』 『いいわよ。これで連絡取れるわね。笑』 『あ…そういえば、アドレス帳に母親以外が入ったの初めてだな…』 『マジなの?てっちゃん?笑』 『マジだよ。笑』 『そんな事より、さ、食べましょ?』 二人『はーい。頂きます。』 …ムシャムシャ…ゴク 『あー食った食った。』 『ゆっきゃん、今何時?』 『今?げっ!もう7時半だ!』 『って言っても、準備も終わったし1時間半ダラダラするだけじゃないの?』 『まぁそうなんだけどね』 『そうね、休憩してて?私はちょっと用事でまた出掛けてくるから』 『ママも忙しいですね。』 『仕事。誰か達と違ってちゃんとしてるからね。笑』 『そんな言い方しないでくださいよー。笑』 こうして二人は 休憩する事にした。
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