くだらなく素晴らしいコト。

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…… 少しの間、沈黙が続いた。 『あ。てっちゃんってさ?何か趣味とかあるの?』 『趣味かー…そう言われると僕は無趣味だなー』 『実は俺もなんだよ。どう?今度趣味探しに行かない?』 『あ、悪くないかも。笑』 『お!それじゃ約束な?笑』 『分かった。約束ね。』 『いやーでも、てっちゃん最初より全然話すようになったな。笑』 『慣れてきたんだよ。ゆっきゃんに。笑』 『俺も慣れてきたな。てっちゃんに。笑』 『ははははっ』 そんなくだらない話ばかりしていたのに 急に哲哉が黙り込み 『……ゆっきゃんはさ、どうして死のうと思ったの?』 『簡単に言うと全部面倒臭くなったんだ。てっちゃんは?』 『んー…簡単に言うと意味が分からないからかな。笑』 『今は?てっちゃん。』 『変わらないと思う。』 『俺は…変わったよ。』 『ん?』 『友達が出来たから』 『友達?…』 聞き慣れない言葉だった 『そう!俺とてっちゃんは友達。笑』 『そうなんだ。笑』 『だいの大人がちょっとガキっぽいな。笑』 『でも、出来た事ないからなあ。』 『あ、俺もだよ。だからこんな格好してんの。笑』 『何で?』 『こんな格好してたら人間が寄ってくるんだって、本に書いてたから。笑』 『そうなんだ。笑』 『なら約束しよーぜ。てっちゃん。』 『何?』 『どっちかが許可するまで死んじゃダメな。』 『ははっ。楽しそう。笑』 『約束な?』 『分かったよ。ゆっきゃん。』 ママが帰ってきた 『ただいまー。』 『あ、おかえりでーす。』 時計を見ると 8時40分だった。 『うおっ!もうこんな時間か!』 『時間忘れて語ってたね。』 『だな。笑』 『さて、店開けるわよ?』 二人『OK。』
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