1人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
場がシーンとなった時
大男が笑いだした
『がっはっはっは!!』
『え?え?』
何が起こったか分からない幸男。
『ここ暴れん坊ゆー名前やろ?せやからだーれも近付きもせぇへんから、ここに入った兄ちゃん根性あるのー思ったんや。笑』
『そうでしたか…』
ホッとする幸男
『ワシもこの暴れん坊っちゅー名前気に入ってんねん』
酒の入った哲哉が答えた
『ですよね?!僕もいいと思ったんですよ。こう何か胸ぐらを捕まれたような感覚になりまして、ここに入りました。』
『お?兄ちゃんセンスあるでー。笑』
『不思議な人がもう一人っと』
『ん?兄ちゃん何か言うたか?』
幸男がビクッとして
『い、いえー何でもありませんよ。苦笑』
『ワシは勝一。矢野 勝一や』
助けをよこす所か
口も出さなかったママが
ようやく口を開いた。
『勝さんて呼んであげてね。笑』
哲哉が呟いた
『勝さん…ですね。』
『おう。兄ちゃんは?』
『僕は哲哉です。』
『あ、俺は幸男です。』
『哲哉に幸男やの。よっしゃ、一緒に飲もか?』
『お願いします。』
『ワシもロックくれや。民ちゃん』
『はいはい。もう用意してありますよっと。』
『民ちゃんは仕事が早いなー』
『ほな、かんぱーいっ!』
一同『かんぱーいっ!』
『いやー民ちゃん!今日はボロ勝ちやでー。気分えぇわ。がっはっは。笑』
『一年に一度か二度あれば充分ね。笑』
『そんな言い方せんといてや~。笑』
そんな他愛もない会話を続けていると
どんどん時間が流れた。
携帯の時計を見ると
もう朝方の5時を
回ろうとしていた。
哲哉も幸男も勝一も
泥酔状態だったので
その場で眠ってしまっていた。
最初のコメントを投稿しよう!