金だけの恋人

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「・・・あっお客が来たよ玲音♪」 女が1人の長身の男に話しかけた。 「あぁ・・・」 男がゆっくり頷く。 「今日はどんなお客だろぉ楽しみだよん♪」 楽しそうに女が言う。 コツコツコツコツ・・・誰かが階段を上る足音が聞こえる。 (どうして・・・どうして・・・あれだけ私の金取って、無くなるとすぐ別の女に・・・悠哉なんて、悠哉なんて死ねばいいのに・・・) どす黒いオーラを出し、ツインテールをした女が、ゆっくり一歩一歩階段を上っていく。 やがて女の目の前に『呪い屋』と桃色の字で書かれた看板を屋根に付けた、一軒の家が現れた。
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