金だけの恋人

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「あの、ここはなんなんですか?私知らないうちにここにいて。」 動揺する女性。 意音は忘れてたと言う顔になり、慌てて話した。 「ごめんね。すっかり忘れてた。ここは呪い屋。ここに来たお客さんが憎んだり、恨んだりしてる人をあたし達が呪ってあげるとこ。」 「憎んだり、恨んだり・・・」 その言葉に女性の目付きが険しくなりうつ向いた。 その表情に意音は確信付いた。 「やっぱいるんだ♪」 女性はドキッとして、顔をあげた。 「いいよそんな顔をしなくても。ここに来る人は当たり前。恨んだり、憎んだりする人がいるなんて。」 そう言うと意音は、カウンターの下にある引き出しから一枚の古びた紙を取りだし、女性に見せた。
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