~プロロ―グ~

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一般的に多くの者は、この4つの属性のどれかだが、例外の“チカラ”がもう4つある。 まず、“魔力”。この“チカラ”を持つ者は、主に皇族が多い。 ロ―ブに隠れた服装からして、この少年も“魔力”の“チカラ”を持っている。 次に、“銃”だ。“銃”は武器になるのだが、火薬を使う武器は生まれて初めて触った物でも、本能的に扱う事ができるのだ。 次は、“剣”だ。 “銃”と同様に武器になる。武術も備わっているため、兵士や護衛に多い。 最後に“闇”。これは、“チカラ”の中でも最も強い。だが、この“闇”の“チカラ”は、伝説となっている。 少年は、杖を構え呪文を唱えた。 その瞬間、“火”の使い手はみるみるうちに石へと化した。 「ふぅ…。やっと、倒せたか…。ここらあたりと父上様に言われたんだが…」 辺りを見渡すと、森林の真ん中に不自然に年期のはいったトビラが置かれている。 「これか…。なんか、ボロいな…。まぁ、いっか。……よし」 そういうと、少年は我が身に呪文をかけた。 すると、銀色の髪やライトブル―の瞳、スラリとした身体が銀色の毛皮を着た愛らしい小動物に変わった。 少年は、少し格好をつけて言った。 「さぁ、トビラよ。『選ばれし者』達の所へと導け…だにゅ」 最後は、全くきまらない少年であった。
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