Secret Garden 第二章 『願い』

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優しく握る手に、情と言う温かい想いが伝わる 慎一『君(ヒョンジョン)は、独りじゃない、こんなに君の事を大切に想ってくれる友達がいる』 ヒョンジョン『今日から、あなたも友達だよ☆』 ヘスク『そうよ!友達だわ!!』 慎一『………』 ハヨン『どうしたの?なに?私達が、友達だと不服なわけ?』 ハヨンが悪戯っぽく言って、空を指差す ハヨン『えっと、不服だなんて、とんでもない!むしろ、うれしいですって書いてあるわ!ねぇ?』 慎一の顔を見つめハヨンが言う。 ジニ『あっ!ほんとだ!』 ハヨンとジニは、少し慎一をからかうように言う 慎一『ありがとう』 ヒョンジョン『ううん…こちらこそ、助けてくれて、ほんとに……ほんとに……ありがとうございました』 深々と、ヒョンジョン達は慎一に頭を下げる 慎一『気にしないで、俺はただ、「人として、あたりまえの事」をしただけだから』 「人として、あたりまえの事」 この言葉、以前、誰かが言った……… そうだ! 「伊藤勇二」 彼も、同じ言葉を言ってくれた……… ヒョンジョン心の中の凍った部分が、一気に溶け始めてゆく……… 誰かの気持ち……… 私の気持ち……… 彼らの気持ち……… みんなの想いが……… 温かみが……… 嬉しくて……… 私は、こんなにも 愛されていて 幸せなんだ……… あの日、私は、すべてを 憎み……… 恨み……… 彼ら(日本人)を 憎んだ……… Secret Garden 第二章 【願い】 終 第三章へ 続く
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