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SecretGarden:第一章: 『月光』
第一章
『月光』第1話
『桜咲く丘で』
私の家族に、私の友人にそして、信念を守った全ての人々におくる
「過去と現在と未来との区別は、いかに根強いとはいえ、単なる幻想にすぎない」(アルバート・アインシュタイン)
『ちっ』
慎一は、舌打ちした。
慎一『大体、テメーは、いっつもうぜぇんだよ!!』
『どうして?そんなに嫌がるんです?』
伊藤勇二は、声をあらげすに聞いた。
慎一『テメーにゃ、関係ねぇ~だろうが!!お前みたいな馬鹿に答える必要も義務もねぇーんだよ!!』
伊藤に背中を向けそのばから去ろうとした。
伊藤『待ってください!僕ら、もうすぐ戦場へ出陣するんですよ!』
慎一『だから!なんだよ!!』
伊藤『良いじゃないですか、志願した理由教えてくれても』
慎一は、立ち止まりもせず
『そこに、軍隊があったからだ』
そう、吐き捨て、去って行った。
『参ったなぁ…』
伊藤は空を見上げた
『半年も時間があって、結局最初から最後まで、あれなんですから』
唇を、微かに動かす程度の声、いや心の中で呟いた声だった。
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