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愛しい愛しい貴方。
初めて出逢ったあの時から僕の全ては貴方様のモノ。
体も心も忠誠心も貴方様だけのモノ。
[永遠の空]
「イヅル愛しとる。ホンマ好きなんよ。」
最近の隊長は表面上は何時もと変わらない笑みを浮かべていますが、その笑みを見る度僕の胸が痛くなるのです。
何を悩んでいるのですか?隊長の心を乱すのは何ですか?
「隊長‥僕も愛してます。貴方様だけです。」
ぎゅっと隊長に抱きつき広い背中に腕を回す。
「イヅル‥ボク明日ココを出て虚圏行かなあかんのよ‥。」
あぁっ‥貴方様の翳りはこれが原因だったのですね。
僕も付いていきたい、置いていかないでと縋りたい。
でも迷惑をかけたくない‥。
「そう‥なんですか?貴方様が決めたのなら、自分が正しいと思う道をお進み下さい。」
だから従順な副隊長を演じます。
ただ込み上げてくる涙を流すことは許してくれますか?
「っ‥ひっ‥うっ‥」
拭っても拭っても後から涙がこぼれ落ちる。
「堪忍なイヅル。ほんまはイヅルの事連れていきたいんよ。せやけどそんな事したら愛染はんの事やからイヅルを殺してまう。」
隊長がちゅっと何度も頬に口付けてくれる。
「ボクもイヅルと離れたない。ずっと一緒におりたい。」
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