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少女『私…生キテル…ココ…ッ……何処……ワタシノ…彼ハ…』
…ワタシハ…
女『雫!起きなさい!シ・ズ・ク!』
突然の怒鳴り声に飛び起きる少女
雫『はっ!ハイッ!!』
女『何時だと思ってるの!早く学校の支度しなさい!』
雫『アレ…?あんた誰?』
寝ぼけて誰が誰だかわかっていない様子
母『何言ってるの!あんたの母親でしょうが!バカ言ってないで早くしなさい…』
呆れかえった母の顔には少し笑みが混じってるように見えた
雫『ハァ~イ…』
だらしない声で返事をしつつテキパキと制服に着替え玄関に向かう
雫『それじゃ行ってきまーす!』
母『行ってらっしゃい!』
外に出ると蝉がまだ鳴いているが少し冷たい風が体を通り抜け山が紅葉で満ち溢れている
雫『もう秋かぁ…そろそろ受験だし頑張らないとなぁ…』
友達A『雫!おっはよう~!!』
元気一杯に挨拶をするこの女の子は雫の幼なじみであり親友でもある人
雫『あっ!千里おはよう~ってか耳元で大声で言わなくても!ビックリしたぁ…』
千里『ゴメンゴメンwあまりにも元気無さそうだったから…何かあったの?』
雫『うぅ~ん…何か体調が最近悪くて…』
千里『えっ…大丈夫?』
雫『うん…ちょっとお腹が痛いだけだから…』
千里『あぁ~!生理痛かぁ!私薬持ってるけど貰う?』
雫『そっ!そうじゃなくて!』
千里『じゃあ何よ?
雫…人が周りにいるのに普通生理痛って言うか…
千里『どうしたの?』
雫『あっ!何か最近不安なんだよね…ちょっと悪い予感がするの…』
落ち込んで下を向く雫に対して千里の反応はやっぱり
千里『ストレスかぁ!ならこの薬飲みなよ!気分良くなるぞ』
っと笑いながら無責任な事を言う
でもそれが雫の元気な源になっていた
雫『あっありがとう!』
千里『じゃ~先に学校行ってるぜ!』
足音…タッタッタッ…
雫『あっ!ちょっ!待ってよう!!』
その時は自分の思い込みだろうと気楽に考えた雫…
今から起こる出来事など今の雫には到底理解出来る筈もないだろう………
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