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初めに神は天と地を創造された。
広大な宇宙の、そのほんのわずかな一点、その地球に人の子らが生まれると、天の子らは喜びに満ちあふれ、歓喜の歌と祝福の祝詞(のりと)を告げ知らせた。
それから137億年以上経った地球―――…。
「『アイス・スプラッシュ』…!!」
まるでゲームかアニメのような必殺技の名前が飛び交う。
その技名を紡いだ金髪の柔らかなウェーブヘアに、サファイアのように碧い瞳の気が強そうな美少女は、軽やかにエレガントなワンピースの裾をひるがえしながら、一人の少女に向かって幾つもの結晶化した水の雫を放った。
「やるなぁ、レイナちゃん…でもウチも負けてへんで…!」
その氷晶を受けようとしていた温かいブラウンのセミロングの髪に、エメラルドグリーンの大きな瞳が魅力的な少し関西弁混じりな少女は、両手を組み一瞬瞑目して叫んだ。
「…『ウッド・ウォール』!!」
すると、近くにあった木の机がメキメキと音を立てて成長し、あっという間に葉を茂らせた大樹に変化した。
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