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「……チッ………」
その大木によって自分の氷の雫たちが阻まれたのを見た金髪美少女、レイナは、お嬢様な見た目らしからぬ舌打ちを漏らした。
「ウチの“勝ち”、やな?レイナちゃん」
「何言ってるの、今のは“相殺”でしょう?『アイル』」
にんまりとほほ笑むアイルと呼ばれた少女に対して、レイナもプライドが高そうな口唇を吊り上げて艶然と微笑う(わらう)。
「…むぅー…まあ、そう言われたらそうやけど……」
「それより『ヒカル』は?」
どこに行ったの?、という口調でレイナが問う。
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