7人が本棚に入れています
本棚に追加
「ヒカルくん?さっきまでそこらへんにおったと思うけど…」
アイルはきょろきょろと、辺りを見回す。
『魔法練習』は、昔で言う体育館のようなこのだだっ広い教室内で行われており、自分達の親友であるヒカルもまたそこにいるはずだった。
「……気配はあるからここにはいるみたいなんだけれど……」
「…あ…!おったで!レイナちゃん、あすこや……!」
他の生徒たちの魔法が炸裂する中、アイルが指さした先には、ひっそりと隅のほうで懸命に魔法を練習するヒカルの姿があった…。
「…またあの子は一人で………」
「まーまーレイナちゃん、行こうで!」
多少ため息をつきかけたレイナを誘ってアイルはヒカルの元へと駆け出した……。
.
最初のコメントを投稿しよう!