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なによ、卑怯者! 怒りを感じながらも、心のどこかでほっとしていたのも事実。 「・・・はぁ、・・・帰ろ。カバン取ってこなきゃ。」 何の成果も挙げれなかったことに肩を落としながら、教室までの道のりを早足で歩いた。 「あれ、もう誰も居ないのか・・・。」 教室の中はただ机とイスだけが並ぶ無機質なものだった。 「カバン、カバンっと。」 教科書、ペンケースを急いでカバンに詰め込み始める。 *
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