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「おっ。藤堂まだ残ってたのか?」 「っ!?・・・先生か。」 ドア付近に立っていたのは、私のクラスの担任の先生だった。 若いし、話も分かるって生徒からは結構好かれてる先生。 「先生かとは何だ。俺は今日戸締り確認当番なんだよ。」 ブツブツとめんどくさそうに窓のチェックをする先生の姿に体の力が抜ける。 「ふふっ、そうなんですか。」 「藤堂も早く帰れよ。でないと悪い狼に食べられるぞー。」 *
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