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「あぁ、そういえばいた!デブでブスのヤツだろ?」
「私も何か覚えてる気がする。いじめられてて確か引越しちゃったんだよね?」
「そっ・・そうなんだぁ;」
動揺を顔に出さないよう、作り笑顔を貼り付けてそう答えた。
こんなところでばれては今までが努力が水の泡になってしまう。
こんなところでばれるわけにはいかない。
「///つーか。お前何言ってんだよ!あのブスが藤堂さんの訳ねーじゃん!!」
「///そうだよな。あのデブとじゃ似ても似つかないよな!!ごめん。変なこと言って。」
あれっ?なんか、大丈夫そ
う・・かな?
「ううん。大丈夫。」
良かった。
確かにあのころの私と今の私は別人と言っていいほど違うだろう。
だが、ばれなくて安心した反面、心がチクチクと痛む。
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