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プルルルル…プルルルル…ガチャッ
佐藤 「はい、探偵事務所DOUBLESです。…はい、少々お待ち下さい。堺さん、お電話です。」
堺 「…え、俺?」
いつものようにタバコを吹かしながら間の抜けた返事をする所長。
佐藤 「えぇ、そうみたいです。」
堺 「珍しいなぁ… はい、お電話代わりました。所長の堺でございます。」
? 「久しぶりだな。」
堺 「もしかして…」
佐藤 「?」
堺あての謎の電話は、15分程で終了した。
佐藤 「誰だったんですか?」
堺 「古い友達。確か今は警視庁で働いてるって言ってたな。」
佐藤 「へぇ~。」
堺 「そんなことより佐藤君、今回久々に事件の臭いがするよ!」
佐藤 「本当ですかぁ?」
堺 「大変だ、お茶切らしてた。佐藤君よろしく。あとお茶菓子もね。」
佐藤 「うい。」
溜息を一つ残し、事務所をあとにした佐藤。
半信半疑でいた彼だが、久しぶりに事件と聞き、若き魂に火がついたように生き生きと足を運ぶのであった。
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