第一話

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ー夏が終わり、肌寒い秋の季節がやってきた。 秋といえば…食欲の秋、 スポーツの秋、 読書の秋、 そして... 「お嬢様ァァァァァァ!!」 お嬢様曰わく、睡眠の秋 ここは名門『本堂家』の屋敷である。 代々続く由緒正しき家柄で、この町の中で一番大きな家だ。 ここに住んでるのは俺の幼なじみの…っと、紹介が遅れたな。 俺の名前は飯田伸吾、 本堂家に住み込みで働いている執事だ。 んでもってだらしない顔して寝てるこの女が『本堂きりね』 俺の主で幼なじみ。 「お嬢様!起きて下さい!!」 こいつの両親は今フランスに行ってて、兄貴はパリで修行中だってさ。 なんの修行してるかは忘れたけど… 俺の両親は俺が小さい時に事故で亡くなって、俺の両親と幼なじみだったきりねお嬢様のご両親が俺を引き取ってくれた。 金持ちなのに庶民的でなにより面白い。 俺は今の生活が気に入ってるんだけど、このお嬢様には本当に… 「お嬢さ」 「うるさい」 バキィッ。 手が焼かされる。
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