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「お前、何だよ。その格好?」
土方は頭にサンタの帽子、前に街中で見たサンタの格好の衣装を着ていたのだ。
「たまたまよ、あんとき山崎の奴がお前の独り言聞いてたんだよ。それを俺に伝えて“旦那ならこの格好で大喜びしますよ”ってあんまりにもうるせェからわざわざその店に借りて……」
顔を赤くしながら話す土方に銀時は
「それじゃあその格好銀さんの為にしてくれたの?ありがとうトシ…」
チュと頬に触れる位のキスすればまた土方の顔はどんどん熱が帯びていく。そんな様子を見て可愛いと思う銀時。
「あ、トシお前にプレゼントがあるんだ~」
綺麗に包装された包みを取り出せば相手に差し出し
「気に入ってくれるかわからねぇけど、銀さんが一生懸命選んだんだぜ。」
「ぎ、ん…開けてもいいか?」
受け取れば嬉しそうな笑み浮かべ相手に尋ね
「いいよ。」
相手見つめ微笑んで答える。それを聞いて中を開ける土方。
「あ、これ
スカーフ…」
「いつも身につけて貰えるもん贈りたくってさ。白ならまぁいいかな?って思ってさ」
「嬉しいぜ。ありがとう、銀時」
満面の笑み浮かべギュッと抱きつく土方。
「そう言って貰えて俺も嬉しいよ」
微笑みながら頭を撫で「ぎ、ん時、ごめん…実は俺何にもプレゼント用意できてねぇんだ」
ショボンとしながら申し訳なさそうに言い
相手を指差し
「プレゼントならもう貰ったよ。お前が来てくれたのとその格好な」
「ぎ…ん、ありがとう…大好きだ」
「俺も大好き」
二人はお互いの体温を確認し合うように抱きあうのだった。
終わり
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