第二章:竹林の不死鳥と蓬莱の姫君

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――…龍から師匠となる人物の居場所への道を聞いた祐希は現在竹林にいた… 「…竹林に来たは良いが…ここ、どこだ?」 幻想郷に存在するこの竹林は別名迷いの竹林とも呼ばれ、初見どころか何度も来ていても道案内無く抜ける事は難しいとされている… ではそんな場所で迷ったらどうなるか…答えは簡単「死」である… 祐希はその様な危険地帯で迷子になったのだ… 「あぁ…腹減った……」 「…あれ?人…ダメだよ君ぃ…竹林は迷いやすいんだからさぁ…」 ふいに声を掛けられる…振り返るとそこには銀髪のショートカットが印象的な女性が立っていた… 「…あぁ…良かった…人…だ……」 パタリと倒れる祐希…… 「ちょ…大丈夫!?…もこー!もこー!…」 「な…お…大…夫か…!」 祐希は空腹と疲れによって力尽きた… 薄れゆく意識の中で自分を呼ぶ声だけが聞こえていた…
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