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「――姉ちゃんっ!!」
――ゴツッ――
「おわぁ!?」
祐希が飛び起きた瞬間鈍い音が響いた…不運にもうなされる祐希を心配した銀髪の女性が顔を覗き込んだのとタイミングが重なってしまいお互いの額をぶつけてしまった様だ…
「っつ~……だ、大丈夫ですか…?」
「あいたた…うん、大丈夫…」
額をさすりながら微笑む女性…その様子に安心した祐希はふと部屋を見回す…日本的な内装でこぢんまりとしている…
「もうすぐ妹紅も帰って来るから…」
「妹紅…?…もしかして炎を操る能力を持っている方ですか?」
祐希は聞き覚えのある名前に首を傾げる…女性は初対面でそれを知っている祐希に驚いたのか目を見開く…
「もしかして君が霧島祐希君?遅いと思ったら迷ったんだね…」
「はい…俺は霧島祐希です…遅くなってすみません…」
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