第三章:人里の妖怪教師

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竹林で迷った事により妹紅と会うことができた祐希は、二人の案内により人里に来ていた… 「ちゃんと集落はあったんだな…」 「小さいけどな」 ぽつりと呟く祐希に答える妹紅…麗華は二人の後ろに控えている…… 「もうすぐ寺子屋が見えて来る…そこに私の知り合いがいるんだ…それと麗華の姉上がな」 「双子だけどね」 道案内と共にちょっとした情報を聞きながら進んで行く… 何の気なしに祐希は周囲を見回す…なるほど小さいながらに都市機能は果たしているらしい… 店も民家も存在する…それに活気に溢れている… 「俺が知ってる商店街とは違うな」 「だよねぇ…活気が違うしね」 無意識に声に出していたらしい、麗華が微笑を浮かべながら同意する… 「もしかして麗華さんは…」 「ん?そだよ?私は外来人…京都に住んでたんだよね…もしかして祐希君も?」
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