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と同時に、瞼がゆっくりと開く。
穏やかそうな瞳の色は、私の好きな紅色。
「おはようございます。ユーザー名を登録してください」
先ほど口付けた唇から発せられたのは、透明感のある声。
「玲菜」
私が告げると、「おはようございます、玲菜様」と視線を私に向けた。
その美しさにどう返事をしていいのかわからず戸惑っていると、後ろからママが声をかけた。
「すごーい、ほんとに動いた!」
テンションが高いママとは反対に、ロボットはまた事務的な口調で話す。
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