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「ごめんね、玲菜ちゃん。仕事で二週間、ヨーロッパに行く事になったの。夏休みなのに一緒にいれなくて、ごめんね」
毎度毎度、わざとらしい申し訳なさそうな表情に嫌気がさして来た頃だった。
本当は、この人はごめんねなんて思ってない。
私に物を与えればそれでいいと思っているに違いないんだわ。
私はどうにかママに意地悪がしたくて、ぶっきらぼうにこう言った。
「私、ロボットがほしい」
ママは少し驚いたような顔をしたあと、すぐに何かを閃いたように笑って言った。
「ロボットね。ちょうどいいものがあるわ」
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