ロボットの単純

21/21
404人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
「シャットダウン……」 コウはキスがシャットダウンのスイッチだと知らなかったらしい。 「残念です、とても」 落ち込んでそういうと、今度はコウが私をぎゅっと抱きしめた。 「キスで愛情表現ができない代わりに、こうさせてください」 何が伝えたいのかわからなくて……いや、わかってしまったからこそわけがわからなくなって、私はただただ窓越しにキラキラ光る夜景を眺めていた。 コウの使用期限まで、あと一週間。
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!