第3章

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付き合ってるってどうゆうこと言うのかな 手を繋ぐ 抱きしめる キスをする それともお互いが思いあってることを言うのだろうか そうだとしたら俺達の関係は、なんて関係なんだろな  * ――――ピピピピ――ピピピピ―カチッ…… 『んうぅ……』 もぞもぞと動きながら目覚ましを探して、部屋に鳴り響く音を止めた俺は いつものように、布団から出て着替え始める そして俺はタンスからフードのついた白いトレーナーを取り出す お決まりの服装だ そんなことを考えながら着替えていると、メールが届いた 美優と付き合い始めてから1週間 俺らの間で変わったことが、いくつかある まず1つは、キミからおはようメールが来るようになったこと いつもキミは疲れているから俺より早く寝ちゃって 次の日、“おはよう! 昨日は寝ちゃってごめんね”からメールが始まる そんな今までにないことが 俺達の関係を浮き彫りにしてくれているようで嬉しかったんだ そしてもう1つ―― 俺らはいつもより1本早い電車に乗って、2人で登校することになった そして彼女の学校まで、俺の自転車で2人乗りをして行く 1本早いからあまり人にも見られることはないし、俺も遅刻しないで登校できる そして今日も俺は、1本早い電車に乗るため駅に向かう―― _
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