柔らかな風

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――そしてある日... 僕たちは一緒に 帰宅していた 僕たちが初めて出会った あの公園を通りかかった時 『ミャーミャー』 小さな子猫の 鳴き声がした そしてその隣に あの日捨てられていた猫が 少し凛々しくなった瞳で 僕たちを見つめていた 『...あの子、親になったんだね』 彼女が猫を見て そう呟いた 『そうだね。キミがあの時助けてあげたおかげだよ。キミがあの猫の未来を繋げたんだ。』 『///大袈裟でしょ?///』 少し照れた彼女が 僕にはとても 可愛く見えた。 僕は彼女を見つめ 彼女も僕を見つめていた。 夕日に照らされた 彼女がとても綺麗だった そして 二つの唇が 優しく触れ合った。 .
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