風見学園・学園長

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義之「よしよし、いい食いっぷりだ……」 実を言うと…… 俺は魔法を使うことができる。 昔、ある人から教わった不思議な能力。 それは『手から和菓子を出すことができる』というものだった。 『超能力』と呼ぶにはあまりにメルヘンちっくで、『魔術』と呼ぶにはあまりにささやかな、そんな俺の"魔法"……。 何の役に立つのかと言われれば、他人の空腹をまぎらわしてやることくらいしか思いつかない。 しかも、和菓子を出すことによって、俺の中で幾分かカロリーを消費してしまうという諸刃の剣。 自分で出して自分で食べてもプラマイゼロなので、ちょっと哀しい気がしなくもない……。 はりまお「あん!」 はりまおは、そんな俺の魔法を喜んでくれる数少ない仲間のひとりだっ。 ひとりじゃなくて、1匹か……。 ???「あ、来てくれたんだね……」
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